あなたは、ハンガリーのエリザベート皇后を知っていますか?
エリザベート皇后は、ハプスブルク家最後の皇妃で19世紀では伝説的な美貌の持ち主だったと言われています。
その伝説的な美貌や体型を維持するため、異常なほど美に執着をし、日々さまざまなダイエットや美容法を行っていました。
なかでも、有名な『ハンガリー王妃の水』に含まれているある物質が、エリザベート皇后の美しさに深く関係していたようです。
今回は、エリザベート皇妃の美貌に大きくかかわっていたあるハーブについてお話ししますね。
ポーランド出身のエリザベート皇后が70歳のとき、かつての美貌を失い自分ではどうにもならなかったので、お抱えの錬金術師に悩みを相談しました。
70歳のエリザベート皇后は、美貌を失っただけでなく、痛風にむしばまれ、顔はシワだらけになり、腰も曲がっていました。
エリザベート皇后が相談した錬金術師は、ハーブの専門家で、ハーブに関しては豊富な知識を持っていたのです。
錬金術師は、彼女にあるハーブを入れた水を作り、エリザベート皇后はハーブが入った水を塗ったり、飲んだりしたそうです。
すると、エリザベート皇后は、どんどん元気になり、70歳のしなびた老婆から、若々しい美女へと変身しました。
なんと、エリザーベート皇后の美しい魅力は、25歳のリトアニア公を虜(とりこ)にして、彼にプロポーズされたのです。
彼女の驚くべき変貌ぶりは、現代でも伝説として語りつがれているんですよ。
エリザベート皇后の若返りの話は、作り話に思えるかもしれません。
しかし、遥か昔の錬金術師は、現代の科学によって証明されつつある、ハーブの驚くべき事実をすでに知っていました。
それが、『抗酸化物質には、体全体を驚くほど若返らせる効果がある』ということです。
エリザベート皇后の若返りの水に配合されている、主な抗酸化物質は『ローズマリー』です。
地中海原産のローズマリーというハーブには、抗酸化物質が豊富に含まれていることが科学的に証明されています。
ローズマリーは、肌の真皮にある線維芽細胞を活性化させる効能に優れているんですよ。
ローズマリー精油を、適切なベースオイルで薄めて肌にぬると、有効成分が真皮層まで浸透し、線維芽細胞を刺激して、コラーゲンとエラスチンの生成を促してくれるんです。
ローズマリーに含まれる、カルノシン酸やウルソール酸は、紫外線による光老化を防ぎ、エラスチンやコラーゲンを増やす効果が高いです。
たるみのない若々しい美肌を作るのに、ローズマリーが効果的なのは、さまざまなアンチエイジング効果をもつロスマリン酸が含まれることも理由の1つなんですよ。
ロスマリン酸は、長寿遺伝子を刺激し、若々しさのスイッチを入れてくれます。
また、活性酸素の働きを抑えて、老化を防いでくれるんですよ。
ローズマリーは、アンチエイジング効果が高いだけでなく、記憶力も高めてくれます。
2013年にノーサンブリア大学で行われた研究では、健康な成人がローズマリーの香りをかいだだけで、記憶力が良くなることが、明らかになっています。
たるみのない美肌を作るには、外側だけでなく内側からもケアすることが大切です。
ローズマリーは、結構有名なハーブなので、スーパーにも売っていて比較的手に入りやすいです。
料理などで使用して、食べ続ければ効果が期待できますよ。
気になる人は、試してみてくださいね。