顔にシワやたるみが表れると、嫌な気持ちになりますよね。
自分でケアをしようと思っても、何をしていいのか分からなかったり、効果がありそうな商品を使っても、なかなか悩みが改善されないこともありますよね。
シワやたるみのケアは一緒と思われますが、症状によって若干違ってきます。
今回は、シワやたるみのそれぞれの症状の原因と、ケアの方法についてお話しします。
一般的に乾燥が原因でしわができると思われがちです。
しかし、深いしわは真皮のコラーゲンやエラスチン線維の変性や減少が原因であらわれます。
しわの初期段階が小じわ(表皮性しわ)で、次に深いしわ(真皮性しわ)へと変化します。
そして、筋肉の衰えも加わると、たるみになってしまうんです。
初期の段階の乾燥が原因でできてしまった小じわは、肌がうるおうと回復するのも早いですが、深いしわやたるみまで進んでしまうと回復が難しくなってしまいます。
肌の老化の進行を遅らせるためにも、症状に合わせたお手入れの方法を取り入れることが大切です。
また、症状を悪化させないように保湿ケアをしっかりして、肌のダメージを防ぐUVカットや抗酸化化粧品を取り入れることをオススメします。。
マッサージなどで肌をやわらかくすると、なお良いです。
「小じわ」(表皮性しわ)
さざ波のような細かくて浅いしわのこと。目の周りや口もとにできやすいです。
原因はこちら
うるおいが不足して角層が厚くなり、肌表面のしなやかさが損なわれると、表面に浅いしわができる。
長く続くと深いしわになりやすいため、早めのお手入れが重要
(引用元:日本化粧品検定2級・3級対策テキスト)
小じわを改善するには、保湿力の高い化粧品を使って、表皮(角層)が乾燥しないように肌のうるおいを保つことが重要です。
表皮がかたい人は、角層ケアをしてから保湿するといいですよ。
小じわに効果が期待できる成分は、グリセリン、アミノ酸、セラミドなどの保湿剤、肌を柔らかくし、うるおいを保つ効果があるスクワラン、ワセリンなどです。
「表情じわ」
目の周りの笑いじわ、眉間、額のしわなど。
原因はこちら
同じ表情を繰り返すことで表情筋が縮まってできる
(引用元:日本化粧品検定2級・3級対策テキスト)
表情じわを改善するには、マッサージなどで筋肉の緊張をほぐすことが大切です。
化粧品では筋肉の緊張をゆるめるには限界があるので、ボトックス注射の方が効果的です。
表情じわに効果的な成分は、シンエイク(蛇の毒に似た物質で、筋肉を緩める作用がある)、アルジルリン(筋肉の緊張をほぐす働きがある)などがあります。
「深いしわ」(真皮性しわ)
目尻、口元、眉間、額などにできやすいです。
原因は以下の通りです。
加齢や紫外線などの影響でコラーゲン線維やエラスチン線維がダメージを受けて、肌内部から柔軟性、弾力が失われることで深いしわができる
(引用元:日本化粧品検定2級・3級対策テキスト)
深いしわを改善するには、肌の中のコラーゲンやエラスチン線維をなおすことを促すようにすることがポイントです。
化粧品では、コラーゲンやエラスチン線維の修復効果には限界かあります。
ヒアルロン酸注入、ボトックス注射、フラクショナルレーザー(肌に細かい穴を開けて、熱エネルギーを与えながら、肌の若返りを促す方法)が効果的です。
深いしわに有効な成分は、レチノール、ビタミンC誘導体、ペプチドなどがあります。
「たるみ」
まぶたの目の下(涙袋)、毛穴、フェイスライン、口元など顔全体で症状が表れます。
また、頬に厚い脂肪があるので、ほうれい線が目立ちやすくなります。
原因は以下の通りです。
肌のハリ、弾力が低下し、表情筋が衰え、脂肪が増えることにより、皮膚や脂肪を支え切れなくなり、肌全体が下がりたるみができる。
また、しわが深くなることでもたるみにつながる
(引用元:日本化粧品検定2級・3級対策テキスト)
たるみを改善するには、コラーゲンやエラスチン線維を回復を促すケアを行って、表情筋を鍛えるトレーニングなどを取り入れるといいですよ。
よく噛むことや、マッサージ、適度な運動、入浴などで体の代謝を高めることも効果的です。
ラジオ波、レーザー治療。フェイスリフト、ヒアルロン酸注射などが有効です。